数年前に棚に置いていた「サモトラケのニケ」の石膏像の小さなものが落ちて粉々に割れた。
小さいと言っても24cmくらいのものだったが、羽は形をとどめていたので、これだけでもと思ってとって置いておいた。 何年経った頃だったろうか? 直してみようかと思い立った。やってみた。
始めてみると結構欠損が多いのに驚いた。一応全部拾ったつもりだったが、細かすぎて「どこだか」わからないものが多かった。それでも資料を見ながら作ってみた…欠けを埋めた粘土やボンドの素材の違いが目立つので、別の用途で「世界堂」で買っておいた光沢の箔を貼ってみた。
品の良し悪しは置いておいて欠けは目立たなくなった。ただし、原型との齟齬は多い…。
現物も、もともとは右の羽がなくて左右対称に後世に付けられていたはずだし、右腕が高く掲げられていれば羽も方向が違うはずだし、時代から顔はミロのビーナスとそう大差はないだろう……「ナイキ」は持ってない……など呟いている。



「サモトラケのニケ」の石膏像
「サモトラケのニケ」は、ヘレニズム期(紀元前190年頃)に制作された勝利の女神ニケ(ニーケー)の大理石像です。1863年にエーゲ海のサモトラケ島で発見され、現在はフランスのルーヴル美術館(パリ)に展示されています。
動的な姿態と、巧みな「ひだ」の表現で知らるギリシャ彫刻の傑作。 大理石製で、高さは244cm[。
最初の発見は1863年で、フランス領事シャルル・シャンポワゾ(フランス語版)によって、胴体部分と総数1118点の片翼の断片が発見され復元された。像は1884年にルーヴル美術館の『ダリュの階段踊り場』に展示されている。
1950年に右手が発見され、ルーヴル美術館に保管されている。その手は大きく広げられている。
紀元前190年頃の制作とも推定され、ロードス島の人々が、シリアのアンティオコス3世との戦いで勝利できたので、ニケに感謝して、サモスラキ島のカベイロス神域の近くに立てた像とも推定されているがそのいわれや制作年に関しては諸説ある。

※ 1950年に見つかった「ニケの右手」は何か握っていたのか?
結論は何も持っていなくて「手のひらを前に向け、高く掲げて勝利の挨拶(あるいは祝福)をしていた」が証明されたようです。
現在この「右手」は、彫刻本体のすぐ近く(向かって右側のガラスケース)にひっそりと展示されています。本体があまりにもドラマチックなため多くの人が見落としがちですが、この像の本来のメッセージを伝える極めて重要なパーツです。




